1952-03-29 第13回国会 衆議院 外務委員会 第15号
癩患者というものについては、私はかつて、岡山県に大きな療養所がありますので、有名な光田園長に会いまして、いろいろとこの問題について聞いたことがあるのでありますが、これは今日本にもそう多くはないのであります。だからかりに癩患者であるような場合に、ことにそれが朝鮮というような場所へ送還するというのでありますならば、あの戰乱のちまたで、こういう病気の患者に対する収容施設はほとんどないと思います。
癩患者というものについては、私はかつて、岡山県に大きな療養所がありますので、有名な光田園長に会いまして、いろいろとこの問題について聞いたことがあるのでありますが、これは今日本にもそう多くはないのであります。だからかりに癩患者であるような場合に、ことにそれが朝鮮というような場所へ送還するというのでありますならば、あの戰乱のちまたで、こういう病気の患者に対する収容施設はほとんどないと思います。
併しどうしてもこれはさつき光田園長からもお話がありましたように、癩といえども再発がないのじやないのでありまして、約十五%の復帰がありまして再び入所いたしております。或いはもつと多いかも知れませんが、とにかく再発をいたしまして帰つて來たのが約十五%であります。 それから予防効果の問題でありまするが、私は癩は努力すればするほどそれに比例して効果が挙るものだと思つております。
この点では光田園長は四十年来癩のことをやつておりますので、登録されておる者、登録されておらない者の推定はおつきになると思いますから、そういう御経験から登録されていない癩患者も含めて、日本全国にどれくらいの患者が收容されないでおるだろうかという大体の見通しもおわかりになると思いますが、どうですか。
○矢島説明員 先ほど光田園長の話の中にありましたように、懲戒検束の規定が新憲法で取消されております。また私どもの療養所の中には、不良の癩患者が出た場合でも、これを監禁しておくような施設もありませんし、監禁するという権限もないのであります。